スーパーのコメ平均価格、5キロ2816円で12週ぶり値上がり 米穀機構のコスト目安と同水準
農林水産省によると、全国のスーパーで11月1日までの1週間に販売されたコメの平均価格は5キロ当たり税込み2816円となり、前週より28円上がって12週ぶりの値上がりとなった。米穀安定供給確保支援機構が示した生産・流通コストの目安も5キロ2816円で、北海道では農業団体が歓迎する一方、流通業者に算定方法への懐疑的な見方がある。
何が起きたか
農林水産省の発表によると、全国のスーパーで11月1日までの1週間に販売されたコメの平均価格は、前の週より28円値上がりし、5キロ当たり税込みで2816円だった。値上がりは12週ぶりとなる。
生産・流通コストの目安も2816円
米穀安定供給確保支援機構は、生産や流通にかかる4月時点のコストの目安を発表した。小規模農家を基準に精米5キログラム当たり2816円で、2025年4月時点と比べて80円上がった。生産・集荷・卸売り・小売りといった各流通段階の経費を積み上げ、農林水産省などの統計をもとに最新の物価動向で補正したものだ。機構は農水省から目安の算出団体として認定されており、食料システム法の下で価格転嫁の交渉材料として用いることが想定されている。算定に関わった日本大の西川邦夫教授は記者会見で「参照値であって、価格を決めるものではない」と説明した。
北海道の受け止め
北海道新聞によると、コストを明示することで農家の利益確保につながると北海道の農業団体は歓迎する一方、流通業者の間では算定方法に懐疑的な見方もある。
企業・産業への影響
スーパーの店頭価格と機構のコスト目安がともに5キロ2816円で並んだことは、小売業者が仕入れ交渉で目安を意識する場面が増える可能性を示す。ただし目安は小規模農家を基準とした参照値であり、実際の取引価格を拘束するものではないと機構側が説明している点には留意が必要だ。生産コストが高い小規模農家の側では価格転嫁の根拠として使いやすい一方、算定方法に懐疑的な流通業者との間で協議が難航する可能性もある。統計は毎年3月に更新され、燃料費などが急騰した場合は3月を待たず見直しを検討するとされており、コスト目安の変動が今後の店頭価格や交渉にどう波及するかは現時点では確定していない。