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東証、MabGenesisの初値決定前の気配運用を公表 上限1,909円・下限623円

東京証券取引所は2026年10月30日、翌営業日の11月2日に上場を予定するMabGenesis(株)(コード653A)について、新規上場日の初値決定前の気配運用を公表した。板中心値段は公募・売出価格と同じ830円で、上限方向は1,909円、下限方向は623円とする。

何が起きたか

東京証券取引所は2026年10月30日付のマーケットニュースで、翌営業日である11月2日に上場を予定するMabGenesis(株)(コード653A)の新規上場日における初値決定前の気配運用を示した。板中心値段は830円で、これは公募・売出価格と同一とされている。

気配更新と価格の範囲

気配更新は、最初の気配を板中心値段で示す。上限方向は上限値段1,909円に対し、更新値幅42円・更新時間10分で気配を更新する。下限方向は下限値段623円に対し、通常の更新値幅・更新時間(3分)で更新する。初値は上限値段から通常の更新値幅分だけ高い値段まで、下限値段から通常の更新値幅分だけ安い値段まで成立し得るとしている。制限値幅は初値決定まで適用されず、初値決定後は当該初値を基準値段として適用される。注文受付価格の範囲は208円以上3,320円以下で、新規上場日は成行売呼値・成行買呼値が禁止される。新規上場日に売買が成立しなかった場合は初値決定日まで成行呼値が禁止される。

企業・産業への影響

今回公表されたのは上場初日の値付けルールであり、MabGenesisの事業内容や業績、資金調達額に関する情報は示されていない。したがって、この公表だけから同社の事業価値や上場後の株価水準を判断することはできない。上限方向で更新時間が10分と下限方向の3分より長く設定されている点は、初値形成までの値動きの進み方に差を生み得るが、需給が合致する値段に近づいた場合は通常の更新値幅・更新時間で更新される場合があると注記されており、実際の気配の動きは需給次第となる。投資家にとっては、初値決定まで制限値幅が適用されず、注文受付価格の範囲と成行呼値の禁止という制約の下で注文を出す必要がある点が実務上の留意点となる。

同日の東証発表との位置づけ

東証のマーケットニュース一覧では、2026年10月30日付でMabGenesisに関する本件が掲載されている。同一起源の発表として、10月29日付ではトグルホールディングス(株)(コード652A)の初値決定前の気配運用も公表されており、同社は10月30日に上場を予定するとされている。両者は別銘柄に関する別個の発表であり、MabGenesisの内容をトグルホールディングスの発表で補うものではない。また一覧には、新規上場の承認や上場廃止など他の東証発表も同日付前後に並んでおり、本件はその中の新規上場関連の一件として位置づけられる。